お久しぶりです。溜まっている記録少しづつ放出します。
少し前ですが、FWゴトメキに行ってきたのでSLに代わりまして、CL石川が報告します。
ところで、ゴトメキって??
聞いてピンときたあなたは奥秩父山塊マスター!!
ゴトメキは国師ヶ岳~黒金山の稜線上にあるピークのこと。今回は雪山や沢での読図練習としてバリエーションを計画した。
●12/14 移動日
いつも通り工部で準備会を済ませ、C0である琴川ダム駐車場に向かう。
7人乗りの車に6人の男+ザックというぎゅうぎゅう状態。
平口、なんで100Lザックで来るの~~(笑)
C0に向かう前に、明日下降する場所の偵察に向かう。想定していたより藪が濃く驚いたが、立木は豊富で懸垂はできそう。
そんなこんなで駐車場につい来た頃にはすっかり星空が見えていた。
着いてしばらくして、ザックを整理していると、プシューっという音が…
まさかのクマスプレー暴発。 風下にいた石川、平口、当事者の高橋がせき込み始める(笑)
その後就寝。
●12/15 山行日
5時半起床、というより2時からずっと起床していた。
だって、寒すぎるんだもん。そう、今回のC0は標高1500m程度。車内のナルゲン(水入り)は凍り、朝食のおにぎりと、昨日はいていた靴下は凍っていた。
6時半に出発。
今回のルートは柳平から大丸戸尾根にとりつき、2100大丸戸尾根分岐から遠見山~ゴトメキを目指すというもの。登山道ではないので、確実な読図が求められるルートだ。
<今回のルート>
駐車場から8分ほどでとりつき予定地。
取りつきには少し迷ったものの、谷を詰め上がって予定していた支尾根に乗る。
その後、大丸戸尾根に乗り、しばらくして振り返ると、富士山と雪をかぶった南アルプスが見えた。意外と展望いいね!
(なぜかメットかぶる大地笑)
なだらかな尾根地形を進んでいると、10mくらい横を大きな音とともに鳥が飛び出した。一瞬クマの呻き声のように聞こえ、メンバー皆焦る。ほんと心臓に悪い。先頭のSL高橋はちびったらしい(笑)
尾根上はだんだんと笹藪となり、標高を上げるにつれ、背も高くなる。
藪漕ぎ~~
途中地形図に乗っていない新しい林道にぶつかり戸惑うものの、事前のベアリング通り進むと予定していた林道との合流点に到着した。
林道を横切り、小ピークに上がりコルから登り返す。ここで、予定していたルートが藪がかなり濃いようなので、すこし巻きながら進むと大丸戸尾根分岐(2150に設定)に出た。途中、八ヶ岳と金峰山の眺望良し。
(五丈岩)
(八ヶ岳)
休憩後、遠見山へ向かうが倒木の多い樹林帯となる。ここは完全に迷いポイントなので、しっかり頭に入れておく。
10時20分 遠見山山頂着。標高は2234mで本山行の最高点。雪はない物の、とまっていると寒いため、早々に出発する。個人的にはワンゲル史上1のクソピーク(笑)
ゴトメキ方面に向かうも台風の影響かかなり倒木が多いため、下山の時間も考慮し今回はあきらめることにした。
う~ん、おそらくク◯ピークだが、なぜか悔しい。。リベンジを誓う。ここら辺はシャクナゲも多く、奥秩父感がすごい。
下山は2100mから烏ノ尾根を進み、1920mから南西方向に出る支尾根にのってクリスタルラインへ下降するルートをとる。途中、子鹿が前を横切る。
(富士山大展望の草原)
2150m付近まで戻り気持ちの良い草原で休憩していると、休憩場所から50m程度先にちらっと人影が見えた。こんなところに登山者がいるのかと驚いている矢先、「パン、パン、パン」と3発ほど銃声がし、みんな反射的に地に伏せた。20年生きていてはじめて射殺される恐怖を感じた。
少しして、人影がこちらに近づいてきた。手には猟銃を持っており、ハンターの方だった。
どうやら、先ほど横切った鹿を狙っていたらしい。遠見山周辺は良い猟場とのこと。
誤射防止には蛍光色を身に着け、白いタオルを腰に垂らすのはやめた方がよいらしい。シカのお尻に見えるんだって。今回のメンバーは青か黒の服が多かったので、皆身震いしてしまった。
ハンターの方と別れ、下山路へ向かう。一部不明瞭なためパーティー内で話合う場面もあったが、1950m小ピークまで進む。途中、パラグライダーを担いで登ってきた方々と出会う。下山はパラグライダーでひとっ飛びらしい。うらやましい。
烏ノ尾根付近を通るそうで、上を飛んだら旋回してくれることになった。
しばらくして烏ノ尾根にのると、パラグライダーの旋回が見えた。かっこいい!!そして貴重なお話有難うございます。
おそらく本ルートの核心というべき1920m小ピークに到着。ここから下降する支尾根に乗らなければならない。メンバーを残し、CL、SLで偵察に行くと、南西方面に出る支尾根らしいものを発見。(少し迷った原因は小ピークの登りを面倒くさがってトラバースしてしまったことだろう。)
途中やせ尾根があるので、メンバーに注意を呼びかけ、下降を開始する。((記録が一切ない尾根だったので少し緊張したかな))
この支尾根は藪と倒木の急坂。何度かシカを見かけ、銃声のトラウマが蘇る(笑)
1560m付近も不明瞭であったものの、コンパス通りに進むと、予定していた下降点に到着。法面は10m程と高くクライムダウンできないので、ここで1ピッチ懸垂した。
当初の予定していた箇所と寸分の違いなく下降することができた。
ここからは車道を歩き、駐車場へ戻る。
(メットいらないね笑)
山中1日で敗退したとは言え充実した山行だった。GPSで軌跡を記録していたので、後ほど確認すると事前の自分たちの読図、コースタイム計算が実際のルート取りと合致していた。短いルートとはいえ良い練習になったのではないだろうか。また、山中では登山者以外の人たちとの交流もあり、改めて山は面白いと思えた。誤射は勘弁だが。。
また地形にハマる気がする。。
では、ここらで。