2017.8.9~12 錬成合宿 谷川P

錬成合宿。この物語は古くから農工大学で伝統的に行われてきた努力,絆,涙を結集した10名の記録である。本年度のワンゲル活動において,今まで経験したことのないような重さ,行動時間,暑さ。最後,彼らを待ち受けていたものとは。。。メンバー:CLカンタロウ殿,SLはタグ,おかもつ,ばやし,G,まっつん,多田ちゃん,元気,yuki,米ちゃん  である。

8/9 移動日

各々パッキングを済ませ電車に乗り込む。早くも限界を見せるド〇ター。途中,某登山ショップ店員さんに電車で労ってもらった。「今しかできないことをやりなさい。」熱々だった。練成合宿,これも今しかできないことの一つだろう。来年またやるけどねww

                               元気そうな一向。

元気は良いことである。

しかし今年は,よく晴れる。

恐るべきウッチー

 

 

 

 

さてさて,C0となる登山口前についた我々はテントを張り,静かに眠りにつく。明日に備える。。。

day1

1時起床。相変わらず意味不明だ。 本日は谷川岳を目指し,土合駅まで行く行程。軽く10時間以上歩かなければいけない。意味不明だ。 登り始めはすたすたと歩く。何としても土合まで行きたいリーダー。時間の経過とともに顔色が険しくなるメンバー。これからいろいろな葛藤が始まるのであろう。徐々に日が出てきて,魔の山といわれる谷川岳が見えてきた。景色は綺麗だった。(そんなん見てる余裕ないわ!)

なんとか谷川のピークを踏めた。三日目の目的地平標山が見える。あそこまで行きたい。みんなで集中したい。だがしかしまだあと二日ある。w

こっからは土合まで鬼の下り。梅干しのお楽しみで最後の力を振り絞る。ロープウェイの下をとおる。なんと哀れな私たち。綺麗な服を着た豪遊たちが我々を見下すではないか。

 

みんな何とか一日目を終えることができた。

良い写真である。これぞ錬成。

 

 

 

 

           土合駅はこんなところ―一度は行ってみたかった!

おかもっちゃんお疲れー

外では雨がしとしと,,,二日目は岩場,,,考えることは山ほどある。

おかもっちゃん同様,みんなお疲れで眠りにつく。

この時リーダー二人は相談したり,駅のホームで凍え死にそうになったり,他にもいろいろやってたんですよww

day2

起きない岡本。CLが揺すって起こそうとするが,強烈なエルボーがカンタさんを直撃。野生化した岡本は時間まで寝かせてあげる。

やはり雨で岩場が滑って危険そうなので谷川主脈ルートはカット。これは悔しい。来年また行こう。

ということで急遽平標山登山口までテレポートすることに。やっぱり悔しいw

そして平標山を目指し,OBさんが女将さんの小屋まで行くことに。行動時間が少ない分,ポリはフルポリに。

松手山経由で平標山をめざしたが,これがまた辛いこと。特に鉄塔までの一本はメンバーに殺害予告されたっけ,,,名誉挽回とばかりにリーダー二人でお楽しみを出しまくる。まぁ許してくれませんでしたが,,,しかし登山道にはお花畑が広がっています。良いところなんだろうな,軽かったら。

平標山到着。やり切ったかのようなみんなの顔。山頂で,どこかしらのおじいさま方に絡まれる。みんな疲れているだろうから軽くあしらおうとするが,口が止まらないおじい様。それにもかかわらず同メンバーときたら,目上の人を敬う精神を忘れず,お相手をする。

さぁ本日はあとは下るだけだ。はやくテンバにつきたい。はやく飯を食いたい。はやく寝たい。様々な欲が私たちの足を速くする。

小屋につく。安堵の表情とともに,残るラスト一日の恐怖。

 

あたりが暗くなり始めたころ,,,,米ちゃんの肩あたりにやつが,そうマダニがいた。どーやら襲われてしまったようだ。マダニに関しては知識があまりなかったが,どーやら感染症の恐れがあるとのこと。。。計画は大きく変更。明日はとにかく下山して病院に連れていくことに。みんなも心配。一大事というわけではないが,心の休養をとらなくてわ。最後の夜が深まる。

day3

いよいよ最終日.  撤収も終わり下山を開始する。錬成がこれで終わってしまうのか。下山にはそれほど時間はかからなかった。一刻も早く病院へ。SLみずから,引率に連れ添う。マダニって内科でも対応してくれるのか。知らなかった。

1人待合室で待つ。どーやら中里PもエスケープしたようでカンタPのいる登山口に向かっている様子。どーやらここで集中をむかえてしまうようだ。私も中里PのSLツネちゃんと連絡をとる。この時,残ったメンバーだけで平標を再び目指す案が出ていた。

「ごめん,俺は平標まで行けないかもしれない。最後まで頑張ってくれ」

~7月某日~

2プレ甲斐駒ヶ岳の帰り,錬成でSLをするツネ,そのP,わい の三人が運命的にそろった。「絶対に平標で集まろう」そう誓い合った夜。~

ふいにそのことを思い出したのは偶然か必然か。やはり行きたい,あの山へ。

そのとき米ちゃんが帰ってきた。なんとか大丈夫なようだ。一大事にならなくてよかった。

時計を見る。行ける。まだ間に合う。中里Pはすでに平標山を目指した。もうツネとは連絡ができない。CLに連絡をする。時間を計算しなおし,ギリギリ集中の時間には間に合う。行ける。すぐにタクシーを呼び,みんなの待つ登山口に直行する。みんな待ってくれていたのだ。行く絶対に行く。私はアドレナリンという名のアドレナリンが体中から湧き出てきた。メンバーを鼓舞する。さぁ行こう

歩き始める。先頭を歩く私。ペースが速いのは分かっていた。だが足が止まらない。全然疲れない。

歩く途中,過呼吸になるものもいたり,さすがにやり過ぎた。大反省。だがみんな遅れずについてくる。本当にこの錬成を経てみんな強くなった。あと少し,あと少し,しかしなかなか着かない。心は元気でも体は正直なのだろう。みんなで栄光の架橋を歌う。1年のまっつんの美声なハーモニー。

ガスで前が全く見えない。。

そのときガスにうつる人の影。山頂に来た。上で待っててくれていた出迎えてくれる。真っ先にツネの胸に飛び込む。どーやら私が来るとは思ってはいなかったようだ。各々山頂での感動を味わう。やり切った。

そのPたちは,残念ながら間に合わなかったようだ。感動の半分,くやしさ半分。

こうして錬成合宿は無事に終了を迎えることができた。

初めて経験した者は,おそらく今までで一番つらい山行であろう。だがしかし,錬成を乗り切ったものは真のワンゲラーへの一歩を踏み入れたことだろう。

歩かなければならなかった。あの日,あの時,あの場所で会うために。

我々はまた山に登る。

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