2020年度新部長よりご挨拶

新年度早々思わぬ幕開けとなりましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
東京農工大学ワンダーフォーゲル部2020年度主将を務める石川航と申します。
未だ活動再開時期の見込みは立っておりませんが、ここに今年度主将としての抱負を述べさせていただきます。
今年度、私は大きく3つのことを目標に活動しようと考えています。

1つ目は、「安全性の共有」です。
「安全第一」、これは我が農工大ワンゲルの最大の特色であると感じております。
これは今まで先輩方が培われてきた経験や技術、そして近年は検討会というシステムによって成り立っているものと考えています。
私が「安全性の共有」に関して明確に考えを持ったのは、昨年5月の文登研春山リーダー研修での経験にさかのぼります。ここで他大学山岳部、ワンゲル部のリーダーたちと話し合う機会がありました。そこでも「個人として知識や技術を学ぶことは簡単だが、部内で共有し、一定のレベルを保つのは難しい」という共通の課題が浮かびました。たしかに「安全第一」をリーダーや主将だけではなく、部内全体で共有することが非常に重要だと感じました。これは一見当たり前のことなのですが、様々な活動を様々なレベルで限られた期間に行う、大学ワンゲル部という性質を考えると、少しばかり難しい問題です。しかし、今後ワンゲルが活動を続けていくにあたり、「安全性の共有」に関しては妥協の余地はありません。
今まで以上に部員一人一人が安全について考えることに加え、具体的には各山行のパーティー全員で計画を把握し、上級生,下級生間で意見をかわせるようにしていきます。更には部外の講習等への積極的な参加を促し、様々な考えを部内に取り入れていきたいと考えています。今年度主将としましては、「安全性の共有」への意識を高めるとともに、新たな技術・知識・考えを取り込むことにもチャレンジしていきたいと考えております。

2つ目の目標は、「気を引き締めること」です。
OB・OGの皆様のお力添えもあり、雪山登山(通称雪山P)が復活し、沢登り(通称沢P)、そしてクライミング等の活動が軌道にのりつつあります。他にも新たな活動を希望する部員がいれば、それを全力で援助したいと考えております。新たな活動が始まり、部員がより高いレベルの活動を求めることは素晴らしいことだと思います。
ただし、より高いレベルを目指すということは、活動自体の危険性が高くなることに加え、限られたメンバーでの山行が増え、「なれ合い」による油断、そして事故につながる可能性があると言い換えることもできます。
活動の特性上、メンバーが固定されることは仕方がないことですが、それが「なれ合い」になるか、「安全なメンバー」になるかは、パーティーとしての努力(講習会・トレーニング等)で大きく変わってくるでしょう。
今一度、雪山P,沢Pにかかわらず、部員一同気を引き締めて活動に参加することを部内で徹底させていきたいと思います。

3つ目は「後輩に伝えていくこと」です。
上級生は農工大ワンゲルでさまざまな技術や経験を得てきたことでしょう。また、それと同時に先輩から言われた言葉は記憶に残っていることが多いのではないでしょうか。改めて言うほどのことでは無いかもしれませんが、自身の経験や技術を惜しみなく下級生に伝えるべきだと思います。伝達の方法は目に見える資料で残すことがベストですが、他にも伝える方法は沢山あります。普段の部会や定例、FWでも構わないので、下級生にはアドバスや、時には注意をしていきたいと思います。
特に今年の場合、部活が今まで以上に発展していくにはこの意識付けが不可欠だと考えます。

拙い文章となりましたが、以上3点を踏まえ、より一層農工大ワンゲルを盛り上げていきたいと考えております。

現在、課外活動再開が未定なため、かなり日程や活動が流動的になることが見込まれます。OB・OGの皆様におきましては、引き続きご指導・ご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します。

 

P.S 新3年会にむけて
私が偉そうに言うのもなんですが、自戒の念を込めて書こうと思います。
あっという間に3年会になったと感じているのは私だけでしょうか。
今は課外活動自粛中ですが、本来なら新歓プレが始まり、「ザックを背負って大学に通う生活が始まる!!」 なんて思っていたことでしょう。私たちの代は13人と人数も多く、山の楽しみ方は人それぞれですが、部活に対して皆で積極的に取り組む代なのではと勝手に思っています(笑)
こうして3年生になり、部を運営する立場となった今、その集大成というべき本合宿やFWなどを考えていた人も少なくはないでしょう。
そして今、モチベーションの低下、虚無感に襲われているかもしれません。でもこんな時こそ、ワンゲルならではの団結力を生かすチャンスなのでは?このように考えることが出来るのではないでしょうか。今は潰れるかもしれない計画を作る日々が続くかもしれませんが、新3年会で団結しこの苦難を乗り越えられれば、良い経験になることでしょう。活動再開した際には、自粛期間を取り返す勢いで思いっきり山に登りましょう。そうして最高の代にしましょう。
最後に、自分たちがOB・OGになった時、このことを楽しく語り合えるようになれれば…なんて思います。
頼りない主将ですが1年間よろしくお願いします。

東京農工大学ワンダーフォーゲル部 2020年度主将 石川航

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