04.18-19 新歓プレ 大菩薩P

メンバー:CLマッチさん、SL白石さん、ザッキさん、なりちゃんさん、さのっち、やーしゅん

祝・ワンゲルの始動!!

その前に新歓プレとはなんぞやと思う方もいるだろう。(部員しかこのブログを見ないという考えはない)

説明しよう!!

本山行は夏の本合宿やリーダー養成から山にご無沙汰な部員が、きたる新歓合宿に向けて体力を取り戻すとともに、登山道の視察を行うためのものである。この文章を執筆している僕自身も2.20FW日の出山山行以来、全く山に登っていないどころか運動も部会後のトレを一回やったぐらいのビミョーな状態に加え、気管支炎をやらかす状態であった。

そんな不安な中、朝の塩山駅に着くと偶然にも、OBの小幡さんの姿あった。しかも、我々のパーティと同じ工程で登るそうで、、こんな偶然もあるのだなと思いつつ、一緒に登る事に。バスを乗り、大菩薩峠登山口に着くと木々の匂いが鼻を通り、これからの山の日々が始まったのだ実感した。

登山道に入るまでは、舗装道の坂を歩く。つらい。そして日差しが刺すように強い。去年の錬成や本合宿はこれ以上に急な斜面を、暑く、そして重たい荷物をしょっていたのかとあれこれ去年のことを思い出しつつ黙々と登って行くと、目の前に千石平の小屋が見えたのでそこで休憩することに。行動食を食べようと、頭を下ろしザックいじっていたところ、何やらタバコの臭いがしてきた。山にいるのにタバコの臭いがするんだ、おかしいだろと思いつつ、頭を上げるとそこにはたばこを吸っている人がいた。ザッキさん…何をされてるんですか…。

あきれた僕を尻目にうめーうめーとタバコを吸い、満足していた。

強くてニューゲームという言葉はご存知だろうか。いわゆるRPGゲームにおいて、2周目を始めるときに1周目の経験値や装備所持金を受け継げるものだ。これによって、いきなり強い奥義を繰り出して敵を圧倒する事もできるし、序盤では高すぎて買えなかった復活系のアイテムを購入したり、本来ならば負けなければならないイベント戦にすら勝つことだってできる。だが、現実ではどうだろうか?再履修で同じ内容の授業を受けることほど、退屈なことはない。山だってそうだ。同じ季節で同じ時間、同じコースを歩くのはよほど山が好きで好きでたまらない方にとってはいいものかもしれないが、僕の個人的な観点では飽きる。そして唯一前回とは違うメンバーとの会話をしても、コミュ症でも入れる体育会系であり、その吹き溜まりでもあるワンゲルには、一日6時間以上も歩く山行で会話を続けることが出来ない。そしてそれを見かねた小幡さんが熊よけとの名目でスピーカーから音楽を流す。みんなは聞き入り、余計に会話が続かナイ。ドラゲナイ。みんなが笑った。

雷岩につくと不思議な団体にであった。動物のコスプレをしているのだ。そういう方々は、山に対する準備が不足しているような勝手なイメージを持っていたが、その団体はしっかりとした準備をしているようで、ふざけた服装とのギャップに個人的に笑ってしまった。

 

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そして去年新歓合宿に来ていないさのっちは、初めて大菩薩嶺に来たようだった。雷岩からは、天気は快晴、富士山が見える日であったため、さのっちはどれくらい大菩薩嶺に期待しただろうか。しかし十中八九その期待は裏切られただろう。実際僕も初めて登った時驚いた。只の林の中に頂上の看板があっても達成感はおろか、疲労が増しそうである。

久々のテント泊である。我が部のテントは去年の本合宿の双六小屋で天候不順のため停滞していた時にあまりの風の強さからポールが曲がっているため、若干形がいびつである。そしてテントのフライは撥水加工がはげているためその感触は只のオレンジ色の布である。裏面をめくると防水テープはベロンベロンに剥がれた状態であるから、雨漏りは避けられない。これは去年の本合宿前からだったらしく、双六小屋の停滞では雨漏りに雨漏りが積み重なり有峰湖ができた過去がある。そのフライをめくり、テントの中に入れば日頃のエッセンの匂いや部員の汗、体臭が混ざり合った、ある種の神秘的な匂いを醸し出し、一度服に匂いがつけば洗濯せねば匂いが取れないのである。つまりボロボロである。

そのテントの中では、UNOを使った新しい遊びを開発し皆の恥ずかしい事や言い難い話をし合った。小幡さん、ドンマイです。

朝、再び山に登る。そして見たことのある風景とともに山を下っていった。あの頃の僕の様子を思いだす。たかだか10 kgの荷物でバテていた。今思うとしょうがないだろう、高校3年間は部活に所属せずにペンを動かすだけの生活をしていたもやしっ子が山に登るのだからバテて当然かもしれない。あの頃の僕と今の僕はどれくらい変わったのかと思いつつ下っていった。

下山し、いつもののめこい湯に入る。またローマ風呂であった。

久々の山行が天気にも恵まれ、非常に楽しい山行であった。やはり山は天気がよくてこそのものである。これからある新歓合宿の天候も良くなることを願いつつ、この山行記録を終わらせる。

東京農工大学ワンダーフォーゲル部

2年会石井駿也

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