2022.10.14-16 沢本合宿 東黒沢~ナルミズ沢 (かがみP)

2連続更新。どうも。松原です。

世附川に続いて今回は沢本合宿東黒沢~ナルミズ沢について書いていこうと思います。

沢”本合宿”だからといって親不知のブログほどは長くなりません。
1泊2日なので当たり前ですね。笑

4月頃に考えていた最終目標は「ナルミズ沢」だけだったのですが、水上から宝川温泉の登山道を経由して入渓点まで行くのが地獄。そして下山もほぼ渡渉だらけで地獄ということで、かがみと話し合い、

「どうせなら白毛門登山口から入渓して東黒沢とつなげちゃわね?」

いい!!と思ったですが、SL松原今年度の錬成は白毛門だったので、下りと登りで違いますが、白毛門~朝日岳の縦走の地獄は身に染みているのです。ただナルミズの詰めとかナメは綺麗だろうということで「東黒沢~ナルミズ沢」に沢本合宿を定める運びとなりました。

※ナルミズ沢は谷川の沢でジャンクションピークから大烏帽子山の稜線に詰め上がる沢です。大烏帽子稜線からジャンクションピークがひたすら笹漕ぎで地獄。

沢の難易度的には遡行グレード2級です。下山も含め行程も長く、ちょこちょこ悪い滝などもあるので「歩きの沢」なんて言われていますが結構遡行のしごたえが有りました。

ということでまずメンバー紹介!

CL世附に引き続きかがみ!

SL松原

そして平メンバーは1年渋い出で立ちちゃたに

です!

もともと沢Pのメンバー7人が参加する予定でしたが、技術面や沢での経験の少なさなどあり結局この3人での遡行となりました。

残念ではありますが、いたしかたない…来年度はもう少し別系統の沢行ってほしいな~

では記録へ~


〈移動日〉

18時までの授業のちゃたにを工部に置いて、16時頃に授業が終了したかがみと松原はいつも通りオーケーへ買い出しへ。

世附と同じように大量に“肉“を持っていこうとはしたのですが、遡行時期を見てください!

もう水量の多めの沢のシーズンは終わりの時期…シュラフを持っていくという選択をしたため40リットルザックがパンパンなのです。笑

(ん?沢歩荷か?)

申し訳な程度にソーセージとマシュマロを購入し、焚き火で楽しむかー本当は肉食べたいけどねーとかかがみと話しながら買い出しをしてました。

18時ちゃたにが合流し、パッキング等をして高速で白毛門登山口へ向かう。

今回は3人、レンタカー料金がアホみたいに高い。そりゃそうですよね。割り勘ですから。笑

途中SAで色々食べて白毛門登山口には22時頃に到着。

今回の山行が無事に終わるよう行ってきますの報告を慰霊碑で行い、白毛門駐車場へ戻る。

当然のように車中泊。

そこまで寒くないのか??意外に思いながら就寝。


〈1日目〉

起床。

眠い目をこすりながら朝飯を食べ、入渓準備をする。

白毛門登山口から入渓点まで歩き東黒沢へ入渓。

ああ、この橋1時半?ぐらいに渡ったなぁ、こんなに明るいのか。笑

東黒沢の周辺も紅葉しているのか、赤黄の葉がチラチラ…綺麗だなぁ…

先行パーティーにがいるのか、人が見える。

東黒沢の前半は基本的にナメ!ナメ!という感じ。

ハナゲの滝なんかめっちゃ巨大なナメ滝よね。

ちゃたに「なんかボディービルダーみたいですね。」
松原・かがみ「ん?????」

(たしかに….)

ナメ滝をぼちぼち歩いているとハナゲの滝が見えてくる。

さすが谷川の沢。沢の規模が奥多摩や丹沢と比べ物にならない。

「でけえええええーーーー」

3人ともこれ。

頭悪そうな感想してますね。笑

手前のナメ滝を乗越してハナゲの滝の正面に出る。

ひたすらでかい。ただのナメ歩きかと思いきや中腹部ちょっとだけ傾斜があるのが奇妙。

ハナゲの滝を過ぎて進むと白毛門沢と東黒沢の二俣に出る。

検討員の方に言われたように本当になんでもない二俣だった。事前にちゃんと調べていかないと間違えるかもしれない…

「あー白毛門沢行きてぇー」とか言いながら東黒沢・右の方の分岐に入る。

先行パーティーの人はこの辺りで見えなくなったので白毛門沢に行ったのかな?泊まり装備じゃなかったしそりゃそっか。

とにかくヌメリがすごいのでナメ滝など基本巻いていたのですが、なぜか登ってしまいケツを強打。普通にびっくりしましたが無傷でした。

ヌメリを舐めちゃいかん。

今回の山行はまず自分が登って様子を見て登れそうなら笛を吹いて(水量が多いので意思疎通が困難)登ってもらう方式で基本的に登っていた。

ふと後ろを振り返ると谷川周辺の山肌が彩られていて沢意外にも楽しめる要素が多い。

寒いっちゃ寒い。でも凍えるほどでもなく紅葉も綺麗なので、この時期に遡行するのが結構ベストなのかそんなことを思いながら歩いているとあれだけ大きかった東黒沢、どんどん沢幅が狭くなっていっていることに気づく。この距離でここまで川幅が狭くなっていることに驚愕していた。

最近は人がそんなに入っていないのか倒木、小枝、蜘蛛の巣だらけで前に進むのがきちい。
この顔でこの辺りの遡行のだるさをわかってください。

これが通称「おにぎり岩」
まじで巨大おにぎり。水流沿いをういっと上がれる。

そしておにぎり岩から進むと命名「接吻ハング」
由来はまあ…説明せんくてもわかるよね…?このクラック状を登っていくことができる。

木をかき分けながら二俣も読図して進むと丸山乗越に到着する。このあたりは自分の背丈よりも高い笹藪をかき分けてウツボギ沢に下降する。

大きな滝は出てこず、ウツボギ沢出合で一本。ナルミズ沢出合に到着し進んでいく。

比較的新しめの幕営跡も見られ、この辺りで幕営する人もいるんだなぁと思いながら通過。
また沢幅が広くなる。谷川の沢はでかい。そして水が綺麗!

ごく平凡な河原を歩いていくと7m滝が現れる。またまた驚き。水深はかなり深そうなので、左岸側をへつり1回降りて右岸に取り付いた。
登ってみるがそこそこ悪い。

普通にホールドがないし、スタンスも細かい。抜けも悪いので結構戸惑ったが立ち上がれば大きめのガバを掴めたので落ちずに済んだ。
(落ちたら釜)

続いてちゃたに。結構辛そうに登っていたので180cmスリングでお助けを出したが、辛かったらしくそのまま釜へ落ちる。

さすがに登れなそうだったので巻き道の草付きを登るように指示し引き上げを行った。

ちゃたに「よくあれ行きましたね。尊敬っすよ。」
松原「(ああ初めて尊敬された…)うす。」

かがみは難なく通過。ここから大石沢出合までのんびり歩いて行く。

一々釜が深いのでへつりを選択するが、岸を間違えるともっと深い釜へ行ってしまう…

ちゃたにはこんなに寒いのにゴリ押して泳いでた。笑

今回は何枚集合写真を撮ったやろうか…かがみなんやその顔。

幅広滝などを通過すると絶好のシャッターポイントが!撮るしかないっしょ!
ちゃたににスマホを預けて滝まで行く。

川幅広!!

意外にSL以外水に浸かっていたので乾いた岩で体を温める2人。笑
なんかシュールやね。笑

そろそろ幕営適地を探す場所・時間になってきたなぁということで周辺を探すが、急斜面の下✘、沢床からすぐ✘のように全然見つからない。

大石沢出合と聞いていたが、大石沢を少し遡行して幕営適地を発見。ここに決めた!(そんなに進んでないから大石沢出合か。笑)

日が沈んですこし寒くなってきたので恒例焚き火の時間。
ちゃたにはケツを燃やす勢いでズボンを乾かしてた。笑

マシュマロ、ソーセージを直火で焼き、主食でも食べるかーとか思ってるともう周辺が星だらけに…
天の川なんて見えて当然。これまでで一番綺麗じゃないのか…

この日は焚き火で少し温まって、次の日の地獄の下山に備え就寝。
シュラフ、シュラカバ、フリース、ダウン最強の装備で寝たので、全く寒いという感覚にはなりませんでした。重いけどやっぱ暖かいは正義!


〈2日目〉

起床。出発予定は少し早めでしたがいつまで経っても日が出ないので、
遡行開始時間は30分程遅らせた。さすがに5時遡行開始はまずかったか。

朝もしっかり焚き火をし、にしださんからの差し入れのチーズを焼く。うまい!

(にしださんありがとうございます!!!!)

そしてこれも恒例沢足袋に熱湯を入れる。温かいのでやっぱり遡行が快適になる。

タープを畳んで準備をして遡行開始。

最初から水量多めの滝。へつればなんとかなる。

小さな滝などを登攀しながら進んでいくとS字状のゴルジュが現れる。
そこそこ水量が多く、「夏なら泳ぐなぁー」とかいいながら巻き道を選択。

この巻き道はまじでゴミ。田んぼみたいで底なし沼感がすごい。
足が完全にハマってしまってスパッツも泥だらけになってしまった…

巻きを抜けるとナメの途中に合流する。

また歩いていくとナルミズ沢の核心?魚留ノ滝に到着。
お助けを出すかどうかは自分が登ってからなので、取り付いてみるが簡単…?
笛を吹きみんな普通に登ってきた。簡単なのか~

ナルミズはここから終盤に入る。

ナメ滝の連続。そして天国の詰めがちらっと顔を出している。

ナメ滝ではあるものの少し傾斜がきつくなってくるのでずっと歩いていた我々にとってはきつい…

ただ半端なく紅葉が綺麗なので、疲れたら紅葉を見て回復を繰り返しておりました。

どうも体力雑魚です。

ナルミズの二俣に差し掛かるともうほとんど終わり。

一本取って天国の詰めまで登っていく。

天国の詰めがこちら!!
映えるちゃたにです。渋いですね~

ここからジャンクションピークまで背丈ぐらいの笹藪を漕ぎ続け、あー疲れたって頃にジャンクションピーク到着。

ここからが本番で地獄の下山が始まります。(錬成のC1白崩避難小屋がうっすら見える。)

朝日岳まで行くと登山客も普通にいる感じでした。

錬成の思い出を振り返りながら朝日岳~笠ヶ岳~白毛門と登山道を進んでいく。

とぼとぼ歩いていると白毛門へ到着。
(この写真は画角・ポーズ含め真似をさせていただきました。笑)

ここからはほぼ写真なし。タラタラノセン、ハナゲノ滝を見ながら下山。

帰りはもう夜飯を食べる気も起こらずSLのみ武蔵家で眠い目をこすりながらラーメンを貪りました。

みんな本当にお疲れ。沢のシーズンは終了です。

昨年度泊まり沢に行けない中、今年度沢本合宿までいけたのは本当にOBの皆さんの検討とアドバイスのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。雪山もよろしくお願いいたします。

岩トレ、雪山などまだまだ活動は残っていますが、ここで得た技術を引退後の山行に活かすことができればいいなと思います。
土曜日がもう終わる~このブログを更新できただけで今日は満足です。

最後まで読んでくださり?ありがとうございました。

では!

オツカレサマデシタ◎

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